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教会の沿革 ―― 130年のあゆみ

 

 伝道開始 ……… 1886年7月11日

 伝道所建設 …… 1892年7月11日

 教会建設 ………  1926年7月11日

 

日本キリスト教会室蘭教会
第一次会堂

 

 室蘭の地に初めてキリスト教の伝道がなされたのは、1886 年の夏であった。当時の室蘭は戸数わずか200 戸,人口1,000 名に満たない一漁村にすぎなかったが、しかし札幌への交通の要衝でもあった。 時の室蘭郡長であった田村顕充(たむらあきみつ)が、東北学院長押川方義(おしかわまさよし)をこの地に招いて伝道を開始し、郡役所の官吏や医師たち30 名がキリスト者となり、初期の教会を形成した。

 初代牧師は北山初太郎牧師である。1897年には、信徒30 余名の献金によって、第一次教会堂の建設がなされた(現在地)。北山牧師に替わって1921年に着任した竹内浩牧師が、教会の基礎を固め、独立教会のために尽力した(在任期間31年4カ月)。その間、教会の育成に援助を惜しまなかった人物に、米国長老教会宣教師G.P.ピアソン夫妻、レーク夫妻、北星学園長サラ・スミスたちがいる。

日本キリスト教会室蘭教会
第二次会堂

  1922年に、第二次の教会堂を建設した。教会堂の建設にあたっては、第一次、第二次ともにサラ・スミス北星女学校校長、ピアソン宣教師の多くの助力があった・しかし、この時代はまさに日本が戦争へと向かう時と重なり、伝道牧会は困難を極めた。信徒も減少し、教会財政も厳しく、牧師の大会への参加も取りやめざるをえない年も幾度かあった。特に日本が1941年、太平洋戦争に突入してから1945年の敗戦に至る時期は、教会の受難の時であった。1944年には、教会堂を警防団の本部にあてるため、当局より半ば強制的に明け渡しを求められたが、会堂は数年前に設置した、教会附属みくに幼稚園園児60名の大事な保育の場であることを、竹内浩牧師、長老たちが警察署長に必死に訴え、教会堂の接収を防ぐことができた。

 1953年に三好新蔵牧師が着任した。幼稚園教育、日曜学校、青年層への伝道に力を注ぎ、市内の各地に日曜、土曜学校を開設、また青年会による家庭集会や、地区家庭会も積極的に行った。1961年から一年間、三好新蔵牧師の留学中は、井上一央伝道師が牧会の任にあたった。1964年、佐々木俊雄牧師が着任。1969年には靖国神社国家護持法案反対のため、市内の諸教会とともに街頭デモ、断食抗議に多くの教会員が参加した。爾来、教会は靖国神社問題を自らの信仰告白の問題としてとらえ着実に学びと活動を続けている。

日本キリスト教会室蘭教会
現在の会堂

 

1971 年、第三次の教会堂建築(現教会)を建設した。 室蘭教会伝道開始90 年を迎えた1976年に、記念事業として、パイプオルガンを設置した。また、1970年頃から白鳥台地区開拓伝道を開始し、1980年、同地に集会所(白鳥台伝道所)を新築、牧師・長老による夕礼拝、日曜学校、教会員による幼稚園を行い大きな実りを与えられた(2000年に集会所[伝道所]閉鎖)。

 1986年、宣教開始100周年記念礼拝を行い、宣教の第二世紀に向けて歩み出した。1995年に中家盾伝道師着任(1997年牧師となる)。

 1941年設立された「教会附属みくに幼稚園」は、2006 年、多くの人々に惜しまれつつ閉園した。65年間にわたる幼児教育において多数の卒園生を社会に送りだした。卒園生たちは、現在も室蘭市内外で活躍している。 20065月後藤憲正牧師着任。2012年田中忠良牧師着任。

 

 現牧師は西村ひかり牧師である。20194月に着任、牧会にあたっている。

 

 

 刊行物

 

『日本キリスト教会室蘭教会70年史』1961

『日本キリスト教会室蘭教会80年のあゆみ』1971

『日本キリスト教会室蘭教会100年史』1992

『日本キリスト教会室蘭教会130年史』2019